災害時の薪備蓄

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災から13年の月日が経過しました。

 

今年の1月1日には能登半島地震が発生し、甚大な被害を及ぼしました。

 

正月は親戚で集まりこたつでゆっくり過ごす、

そんな当たり前で幸せな日常が、

一瞬にして奪われてしまうなど誰も想像していなかったでしょう。

 

今回の震災後も多くの被災者を苦しめたのが

道の損壊、ライフラインの欠落、寒さだと

ニュースをみて改めて感じました。

 

薪ストーブを扱うこの仕事についてから

『薪が災害時に役立つ』という認識をもつようになりました。

 

東日本大震災の際も3月ながら東北のエリアでは氷点下を下回る気温の中、

電気・ガスは通らずガソリンスタンドへ燃料を買いに言っても

行列で少量を手に入れるのも困難な状況が続いていました。

 

そんな中、薪ストーブのある家庭では燃やせる薪を準備していたために

暖をとり、湯をわかし、最低限の調理はできていたとの情報を聞いた時は

薪ストーブがただの暖房ではないということに改めて気づかされました。

 

電気も通っていない暗く寒い夜に薪ストーブの

灯りと暖かさがあるだけでどれだけ良い環境になるでしょう。

 

東日本大震災以降、自治体で薪を備蓄したり

公園、避難所などに防災時に使用できる

設備が導入されているのを目にする機会が増えました。

 

先日行った住宅展示場には災害時に

使用できるかまどを収納したベンチや水回りの確保、

薪ストーブを導入している住宅メーカーは

薪が備蓄してあり、災害時そこへ集まった人が使用できるようになっていました。

 

群馬県は自然災害が少ないと言われていますが

これから起こり得る災害に備えて被災時に

『薪』ができることを改めて認識しておく必要があると感じました。

 

Y.Arikawa