先達の教えに学ぶ

 

薪づくりをしている知り合いの方からおもしろい話を耳にしまして、これから薪割りをする方にはぜひ実践して感想をお伺いしたいのでご紹介いたします。

 

『木元竹末』(きもとたけうら)

といった言葉(ことわざ?)をご存じでしょうか。

薪を割る際のコツとして、根本(元口)側から刃を入れた方が割りやすいといったものらしいです。

竹の場合は先端(末口)から割った方が綺麗に割れるのだとか。 

ただ、科学的に実証された報告等はないようで、先人たちの知恵が口伝として伝わっているのでしょうね。(日本植物生理学会 植物Q&Aより

 

物事には適切なやり方や順番があるのだなと、私も機会がありましたら意識して割ってみたいと思います!

 

 呪文のような習わしをもう一つ。

『薪は土用まで雨ざらし』といった言葉もございます。

こちらで言われる土用は梅雨明けの夏土用かと思われますが、薪を雨ざらしに置いておき木のアクや油分を雨で洗い流した方が乾燥が早いとか、一度閉じた細胞に水がかかることでそれを取り込もうと細胞が開いて乾燥しやすくなるのだとか。

ただ、ずっと雨ざらしという訳にもいかず、しっかり通気して虫や菌類の温床にならないよう意識しなければいけません!

弊社で施工してます薪棚は屋根付きが多く、適度に雨にあたり、地面からの高さも取れていますので意識せずともこの作業は出来ているかと思います。

気になる施工例はコチラをご覧ください。御見積は無料で行っておりますので、お気軽にお問合せを!

 

 

最後にもう一つ、科学的根拠のあるお話を。

こちらも薪割りに精通した皆さまは経験則から理解しやすいと思いますが、木は切った面から水分が抜けないよう細胞を閉じる性質があるので、玉切った状態でしばらく放置してしまうと木口組織が硬化します。

そうなりますと斧が弾かれて無駄な体力を消費したり、予期せぬ危険に苛まれる可能性があります。

研究によると含水率が1%下がるにつれ硬さは3.0~4.0%上昇するのだそうです。

木は乾燥していない状態(玉切ってからすぐ)で割った方が良いということですね!

 

ただ、お仕事の都合や体力面、天気都合もありますので思い通りのスケジュールではなかなか。。。

理想は理想として、無理せず時には機械に頼りながら楽しんで薪作りをしていけたらいいですね!

                                                    y.nakano